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THE MILES DAVIS QUINTET 「RELAXIN' WITH THE MILES DAVIS QUINTET」 1956

 鐘の音で始まる「If I Were A Bell」、
マイルスお得意のミュート・プレイによるスタンダード・ナンバー。

 この「ING 4部作」自体がリラックスした雰囲気のなかで作られた、
言うなれば契約上の「やっつけ仕事」的な要素も感じられる作品群なのですが、
特にこの「RELAXIN'」は、曲間のメンバーのやりとりなども収録されており、
まさにタイトル通りの雰囲気が伺えるアルバムだと思います。

 とにかくミュート・プレイに終始するマイルスですが、
「I Could Write A Book」でのマイルス~コルトレーンと続くソロ、
そしてガーランドお得意のコロコロと転がるようなピアノ、
どれをとっても素晴らしい!

 興味深いのはロリンズ作の「Oleo」でのソロ部分で、ベースのバッキングのみで
進行し、ブリッジ部分はピアノとドラムスが加わる、という構成。
これはあらかじめ打ち合わせされてたのでしょうか?
アルバムの性格上、一発録りと思われるのですが。

 とにかく、とても「やっつけ仕事」とは思えない素晴らしい「RELAXIN'」でした。