ケルト・ミュージックのコンピ2CDです。
ケルト・ミュージックというと、決まって女性ヴォーカルがフロント・ラインを
形成するのですが、それはなぜでしょうか? という単純な疑問にぶち当たります。
SILEASという女性二人組のユニットのアカペラで唄われる「Puirt A Beul」、
井戸端会議のような仕事唄のような内容の詩ですが、
こういうのを「マウス・ミュージック」というのでしょうか。
(邦題はズバリ「マウス・ミュージック」です)
そうであれば、仕事中に誰かが唄を唄い、それに誰かがコーラスをつけ、
マウス・ミュージックに発展させる、というのはやはり女性の存在が大きかったのでしょうか。
我々がケルトというと、どうしてもティン・ホイッスルの響きなどを思い浮かべますが、
このように無伴奏で唄われたものやピアノだけのもの、フィドルだけのものなど、
様式もヴァリエーション多く存在するようです。
このコンピ収録曲も、トラディッショナルなモノを現代風に加工したものがほとんどで、
願わくば、このような素朴な音楽が他の要素と交わることなく、
後々まで伝承されて欲しいものですね。