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BOB DYLAN 「NASHVILLE SKYLINE」     1969

 ワタシ的には嗄れ声で唄うプロテスト・ソングよりも
柔和な表情で澄んだ声で唄うカントリー・ソングのほうが好きですね。(笑)
とは言ったものの、あまりの変貌ぶりに当時のディラン・ファンは
さぞ驚かれたことでしょう。
ワタシは本作はオンタイムでは接していなく、後聴きだったもので、
「あ~、こんなのもありネ!?」的な印象で、抵抗はなかったですが。

 いつ聴いてもおかしいのは御大ジョニー・キャッシュとデュエットする
「北国の少女」でしょう。まずディランが唄い、次にキャッシュが唄う、
そしてまたディランが唄い、キャッシュと一緒に唄う...。
でも両者、自分の唄い方に固執しており、どちらも譲らないところが
いつ聴いても笑っちゃいます。好きです!

 素晴らしいのはインストの「Nashville Skyline Rag」でしょう。
スティールやドブロに交じってディランのハーモニカが普通ぽくて面白い。

 一番のお気に入りはラストの「Tonight I'll Be Staying Here With You」、
たしかジェフ・ベックのカヴァーを先に聴いてたので、オリジナルに接した時は
「あ!?これディランの曲だったんだ!」みたいな新鮮な驚き。
間奏のスティールのシンプルなサウンドがたまりませんね。