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R.CARLOS NAKAI & WILLIAM EATON 「ANCESTRAL VOICES」 1992

 ナヴァホ族でネィティヴ・アメリカン・フルート奏者のカルロス・ナカイと
ギタリストのウィリアム・イートンとの3作目のコラボ・アルバムです。

 この手のサウンドには、電子楽器を駆使したモノも多く見られますが、
本作はカルロス・ナカイのネィティヴ・アメリカン・フルート(杉で作られている)と
ウィリアム・イートンのギター、ハープ・ギター、琴ハープなどによる
素朴なサウンドです。

 この二人にBLACK LODGE SINGERSがヴォーカルで参加したのが
「Earth Chant」と「Many Flags」の2曲で、
本来はパウワウ・サーキットあたりでインディアン・ドラムを叩いている連中のようです。

 多分、大地や風、神や先祖あたりからインスピレーションを得たサウンドは
満天の星がまたたく夜の平原に焚火を囲みながらひっそりと唄われる様子を
勝手に想像させてくれます。

 コヨーテ・オールドマンといい、このカルロス・ナカイといい、
どこか太古の霊気を感じさせるサウンド、心が落ち着きます。