1960-1962
フレディ・キングは大昔から「3大キング」として名前だけは知っていましたが、
フレディ自身を意識するようになったのは、やっぱりジョン・メイオールの
ブルーズ・ブレイカーズ時代にエリック・クラプトンによってプレイされた「Hide Away」と
ピーター・グリーンによってプレイされた「The Stumble」の2曲のインストでした。
そうこうしてるうちに、ECは「Have You Ever Loved A Woman」を取り上げるし、
フレディ自身も70年代に入ってレオン・ラッセルのシェルター・レーベルから
次々とアルバムをリリースするわで、ロック・ファンにもアピールするヒーローと
なったのです。
ブルーズ・ブレイカーズによって取り上げられたインスト・チューンや
R&B風のサウンドが初期の特徴と思われますが、
どっこい、スロー・ブルーズも捨てたもんやおまへん!
確かにBBやアルバートに比べると、ヴォーカルは弱いのですが、
それを補って余りあるツボを抑えたギターはかなり魅力的です。
「Christmas Tears」などは適度な音数のギターがヴォーカルを盛り上げています。
このあたりのバランスの取り方は3キングの中でもピカイチではないでしょうか。
昔からロック・ギタリストのお手本とされたフレディ、
渋さとかいなたさとは無縁のカッコイイブルーズ・ギタリストでした。