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CLIFFORD BROWN 「WITH STRINGS」     1955

 ストリングスをバックに淡々とかつ感動的に吹くブラウニー。
ここでのバラード・プレイはどれも円熟の境地とも言えるでしょう。

 バラードにおけるソロ・パフォーマンスはある意味、その力量のバロメーターだ、
というのがワタシの思い込みで、スロー・テンポの間の取り方や、
感情移入による微妙な音色の変化などが楽しめるはずです。

 「Portrait Of Jenny」や「What's New」「Willow Weep For Me」
そして「Stardust」あたりは、数ある名演の中でも一、二を競う演奏だと思います。

 場数を踏んだベテランだけがバラードを吹きこなす、あるいは弾きこなすと
思ってましたが、25歳のブラウニー、驚くほどの風格です。

 このとろけるような雰囲気は、ジャズ嫌いのあなた、そしてそこのキミ、
きっと気に入ることでしょう。
かく言うワタシも昔はイージー・リスニングだ、と小バカにしてました。(笑)