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MILES DAVIS 「CIRCLE IN THE ROUND」     1955-1970

 マイルスの "没テイク集" というか、実験的なテイク集だと思います。

 ギターにジョー・ベックを起用した「Circle In The Round」、
そして、「Side Car」のクインテット・ヴァージョンと
ジョージ・ベンスン入りヴァージョン。
ジョー・ベックもジョージ・ベンスンも結果的にはコケてます。

 マイルスとギターとの相性は、結局、ロック畑から見出したジョン・マクローリンの
参加まで待つことになります。このジョン・マクローリンというヒト、
当時、ジャズ畑では「マクローリン」、ロック畑では「マクラグリン」、
近年は「マクラフリン」で統一、といったところでしょうか。
「McLAUGHLIN」というスペルをみると、「LAUGH(笑う)」というスペル、
これは「ラフ」と発音されます。これがあるために「マクラフリン」となったと思うのですが、
「マクローリン」のほうが自然だとは思うのですが。(笑)
サイレント・スペルの「GH」を「グ」と読むのは、まさに「愚」の骨頂?

 それにしても、ジョー・ベックもジョージ・ベンスンも合わねぇ...。
特にベックの「Circle In The Round」はただダラダラと長いだけで、
マイルスとトニー・ウィリアムズのドラムスが無かったら、ちょっと疲れるかも。

 前述の「Side Car ベンスン入りヴァージョン」、ベンスンのギターの後の
マイルスとショーターのユニゾン、何だかやりにくそう...。
マイルス、途中でやめちゃった感あり!?

 「Guinnevere」はアーサー王の御妃の名前。
C,S&Nのデビュー・アルバムに収録されてたディヴィッド・クロスビーの曲です。
こんな曲がとりあげられるなんてクロスビー・ファンとしては嬉しい限りです。(笑)

 マイルスの実験的精神が多いに感じられ、ある意味、面白いテイク集です。