永い間、ブートで出回ってた72年のドイツのFM音源が
オフィシャル・リリースとして
2006年に陽の目をみました。
この時期のカークはジャズ・チューンに加え、ポップ・ナンバーもフィーチャーしてた頃で
このライヴ音源にもブレッドの「Make It With You(二人の架け橋)」や
テンプテーションズの「My Girl」などがフィーチャーされてます。
かなり歌心たっぷりの「二人の架け橋」なんかはジャズ・ファンでなくても
楽しめるでしょうし、フルートで奏でる「My Girl」ではヴォーカルも飛び出す始末。
そんなこんなで、ポップ・チューンを楽しむ傍ら、
やはり圧巻は "コルトレーン・トリビュート" とも言える「Lush Life」~
「Afro Blue」~「Blue Trane」の3曲でしょう。
特にラストの「Blue Trane」は12分にわたってカークが吹きまくってます。
ここでの衰えることのないテンションは、まさに豪快そのもので、
コルトレーンも真っ青の "神懸り" 状態です。
でもやはり映像で観ないと、この天才の魅力は半減ですよ。