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SARAH VAUGHAN 「WITH CLIFFORD BROWN」     1954

 クリフォード・ブラウンはエマーシー・レーベルで、ヘレン・メリル、
ダイナ・ワシントン、そしてこのサラ・ヴォーンの3人の女性と共演しています。

 「September Song」、このような曲調のナンバーでは、サラの低めの声で
じっくり唄いこまれていて、ブラウニーのソロはもちろん、
基本的にはあまり好きでないハービー・マンのフルートも上出来に聴こえるから
不思議なもんですな。

 そしてやはり「バードランドの子守唄」でしょう。
このイントロだけでもゾクッと来ちゃいますよ。
テーマが終わり、ピアノ~ベース~ドラムスのソロとなり、
いつになったらブラウニー出てくるの? と思ってると、
続くスキャットとホーンとの掛け合いでやっと登場。
それもハービー・マン~ポール・クィニシェット~ブラウニーと続く
スキャットとの絡み、短いものですが、素晴らしい! サラならではでしょう。

 先にも書いた通り、「September Song」や「I'm Glad There Is You」
そして「Jim」あたりのバラード調のものがサラの魅力を多いに堪能できるナンバーでしょう。