ポルトガルの「ファドの女王」と呼ばれてます。
ポルトガルといえば、スペインの隣あたり?
あの情熱的なスパニッシュに対し、
どちらかというとブラジル的な哀愁を漂わせるポルトガル、
もちろんブラジルはポルトガル文化にポルトガル語。
(最近は "ブラポル" と呼ばれるほど、ブラジル化したポルトガル語らしい)
ブラジルは「サウダーヂ」、ポルトガルは「サウダーデ」...。
2本のギターだけをバックに(曲によってはヴァイオリンも入る)、
時には伸びやかに、また哀しげに唄うアマリア、
1999年に79歳で亡くなった時はポルトガルは3日間の国喪だったそうです。
わが国で言えば、美空ひばり的な存在?
ファドはもちろん「サウダーデ」がその根底にあるわけですが、
この「サウダーデ」(ボサノヴァなどではサウダーヂという言葉が歌詞によく使われますよね)、
日本語に訳してもなかなかニュアンスが伝わりにくいのですが、
あえて言葉に置き換えると
「失ってしまったものを想う甘美なる哀しみ」といったところでしょうか。
ワタシも「ここがサウダーデだ!」というのはわからないのですが、
(もちろんポルトガル語なんぞは全然わからん)
ま、この悲哀感を味わうだけでも素晴らしいひとときです。