たしか初期の3作はCD化されておらず、「LEGENDARY」というタイトルで
「3in1」みたいな形でしかCDでは出てなかったと思うんだけど、
その「LEGENDARY」ですら永い間、入手困難なCDでした。
その1stアルバムが単体で初めてCD化されたということです。
内訳は1stアルバムの12曲、
「CANTANDO AS MUSICAS DO FILM ORFEO DO CARNAVAL」というEPから3曲、
他人がカヴァーしたのが11曲、という全26曲という贅沢な(?)内容です。
ワタシにとってボサノヴァとは、このジョアン・ジウベルトそのものであり、
彼が編み出したギターの奏法と、甘く時にはささやくようなヴォーカルが
"ボサノヴァ" でした。
ジョアン自身の作品「Ho-Ba-La-La」「Bim Bom」や
フルートか、と勘違いしそうな口笛のイントロに導かれた「Rosa Morena」、
そしてボサノヴァ・クラシックともいえる「Chega De Saudade(想いあふれて)」、
「Desafinado」「Maria Ninguem」など、すでに大成された感もあり、
音質もけっこう良いんですよね。
とにかく、この奏法がなかったら、ボサノヴァはどんな形で表現されたんだろう?
というか、ボサノヴァ自体が存在し得たのだろうか?
などと想いを馳せたりしちゃいますね。