初期ジェスロ・タルのギタリスト、ミック・エイブラハムズが
1969年に結成したブロードウィン・ピッグの1993年の作品です。
ミックはタルを脱退後、ブロードウィン・ピッグを結成しますが、
そこからも脱退、WOMMET、M.ABRAHAMS BANDを経て、
ピッグの残党にタルのクライヴ・バンカーを加えて再度ピッグを結成、
以降、頻繁にメンバー・チェンジを繰り返し、本作に至っています。
正規盤はストラトを抱えたミックの写真のジャケですが、
所有のはチェコ盤(?)で、モノクロの "豚ジャケ" です。
カントリーぽいギター・インストの「Aby's Lean」や
Dr.ジョンとの共作のブルーズ・ナンバー「The Victim」、
スロー・ブルーズの「Won't Let You Down」など、
そのギター・プレイには派手さはないものの、安心して聴けるアルバムで、
タルから派生したユニットとして聴いておくべきバンドでしょう。
ブラスを配したマイナー調の「Lies」、
ピーター・グリーンにちょっと似た声のヴォーカリストもグーです。
R&R調の「The Night Is Gone」や「Maggie Rose」などもソツなくこなしてますが、
そこらへんにあるバンド、て感じ。
やっぱりブルージーなナンバーが似合うのかな?