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DICK GAUGHAN 「HANDFUL OF EARTH」     1981

『無骨な歌声と洗練されたギター・ワーク!
スコットランドが誇る最高のフォーク・ミュージシャン!!

 イギリスの伝統フォーク・ミュージックを専門にリリースしている名門レーベルが
トピック・レコード(創立は1940年)、その長い歴史の中でも
指折りの名盤たちを集めたシリーズがライス・レコードから登場した。
ディック・ゴーハンはイングランドと同様にフォーク・リヴァイヴァル運動が
盛んだったスコットランドのグラスゴウ出身。
昼は配管工として働き、夜は伝統歌を歌う、なんともストイックな姿勢の持ち主だ。
これはそんな彼が81年に発表し、80年代を代表する英フォーク・アルバムとして
多くのファンに親しまれた名作アルバムだ。
スコットランド人らしい無骨な歌声と洗練されたギター・ワークが見事に融合した、
英フォークのひとつの到達点。』

 アコギとフィドル、ホイッスルだけをバックに唄う「Erin-Go-Bragh」を聴けば、
このディック・ゴーハンの堅実なギター・ワークと無骨なまでに飾り気の無い唄声に
魅了されるでしょう。(とは言え、ブリティッシュ・フォーク・ファン限定でしょう・笑)

 大半の曲はアコギのみの弾き語りですが、「Scojun Waltz~Randers Hopsa」の
ダンス・チューン・メドレーではギター2本を重ね、それにフィドルが絡む演奏で、
ちょっと硬質な感じのサウンドですが、"働くおじさんの休日の楽しみ" 的な感じで
華やかさはないものの田舎っぽい感じがしていいですねぇ。

 ジャケットも麦畑(?)のバックには大きな工場がそびえたち、
畑に立っているゴーハンはいかにも労働者階級をイメージさせ、
アルバムの内容も労働者の目線で唄われてるんじゃないか、と思っちゃいます。