『こんなに暴力的にギターを弾き倒した男がいただろうか!?
テレキャスターを斧のように振い、凶暴極まりないブルース・ギターの切り裂きチョーキング。
これがアルバート・コリンズの魅力だ。
その雄姿を万人に知らせた80年代アリゲーター・レーベルでのベスト作品集が本作で、
ブルース・ギターの醍醐味、凄味が押し寄せる!』
悪役レスラーのような凶悪な(?)顔にふさわしい、突き刺すようなギター、
この鋭角的なギターがたまりませんねぇ。
一説によるとシールド(ギターとアンプを繋ぐコード)は40メートルもあったとか。
その長いシールドをいいことに、客席まで乱入してくると、きっと恐い!ですよ。(笑)
子供なんかいたら、きっと泣きわめくんじゃないかな?(笑)
おまけに妙な位置のカポタストに、オープンEmかなんかのチューニング、
普通のブルーズ・ギタリストとは運指も当然違ってくるわなぁ...。
アリゲーター時代のベスト・セレクションで、6枚のオリジナル・アルバムと
ロバート・クレイ、ジョニー・コープランドとつるんだ「SHOWDOWN!」の計7枚から
編集されています。
82年の来日時の「If Trouble Was Money」のライヴ・ヴァージョンも入っており、
「もしもトラブルが金だったら、オレは絶対に大金持ちになってるだろう」という、
いかにもアルバートらしいオリジナルのスロー・ブルーズです。
また、ちょっとジャジーなトーキング・ブルーズ風に始まる「But I Was Cool!」の
アルバートらしからぬジェントルなヴォーカルもいいですね。
でもジェントルか!?と思いきや、やっぱり吠えるんですよねぇ。(笑)