95年に31歳でデビューしたロンセクのメジャー・デビュー盤です。
カナダで郵便配達をしながら曲を書き溜めていたのでしょう。
哀愁感のあるシンプルなメロディと、朴訥とした唄い口が魅力です。
SSWといえども、新しい感覚の音作り、
これはひとえにミチェル・フルームのプロデュースの手腕でしょう。
ロンの "ホンワカ感" に、オルタナぽい味付けをしています。
エルヴィス・コステロに大絶賛されたのは有名なハナシですが、
どことなくコステロにも似ていますよね。
「In Place Of You」での、珍しくソウルフルなアレンジ、
同郷の大先輩レナード・コーエンの「Heart With No Companion」、
これまた珍しくロックンロール色の濃い「First Chance I Get」、
(このあたりの曲調はやはり似合わないと思いますが・笑)
弾き語りの「Galbraith Street」などが印象的でした。