邦題はご存知の通り「つづれおり」なのですが、
以前、bornin先輩のブログで、日本で初リリース時、
LPのタスキに「つずれおり」とプリントされてた、ということを知りました。
SSW(シンガー・ソングライター)ブームの火付け役は
やはりこのキャロル・キング、ジェイムズ・テイラー、ジョニ・ミッチェル、
そしてニール・ヤングあたりでしょう。
もちろん、彼ら以前にもSSWは存在したのですが、
ここまでSSWのアイデンティティーを確立し、
内省的なモノから社会的(反社会的)なモノまで
自由に表現できる土壌を広めたのは、まさに彼らの世代ではなかったでしょうか。
その4人が当時、互いに絡み合ってたのも面白いし...。
ところで、当時、「タペストリー」と「つづれおり」の相関関係がわからなくって...。
「タペストリー」っていうと、例えば、ショッピング・センターなどの通路に
天井から規則正しく吊り下げられた媒体などの「タペストリー」だし、
あるいは家庭の壁面や窓などに装飾する吊るしモノも「タペストリー」だし...。
でも「つづれおり」っていうと、なぜか「綾織り」とかの織物をイメージしちゃいますよ。(笑)
とにかく、ワタシにとっては昔のキング&ゴフィンの時代でもなく、
あるいは、「タペストリー」以降の時代でもない、
まさしく、この「タペストリー」の時代に青春を謳歌(?)したわけでして、
本作を含めた一連の当時のSSWのレコードには少なからず思い入れがあるわけでして...。
後年TVCMなどでもかなり起用されたらしいので、若い世代のヒトにも
かなり知られてるんじゃないでしょうか?
言わずもがな、「君のともだち」や「イッツ・トゥ・レイト」他、
「I Feel The Earth Move」「Will You Love Me Tomorrow?」
「A Natural Woman」「So Far Away」など、ここまで捨て曲のないアルバムも
珍しいのではないでしょうかね?
リリース当時は「So Far Away」はそれほど注目してはいなかったけれど、
クルセイダーズのライヴ・アルバム「スクラッチ」の「So Far Away」を聴いて
惚れ直しました。(笑)
同様に「君のともだち」はJT版のほうがもちろん好きなのですが、
改めてキャロキン版を聴くと、ピアノとヴァイオリンの切ない音色がたまらないですなぁ。
とにかく、ワタシ的にはSSWの5本の指に数えられる作品であることには
違いありません。
さて次回の「70’s」はチック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァーの
「LIGHT AS A FEATHER」(1972) を予定しています。