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矢野顕子 「THE VERY BEST OF 矢野顕子」     1974-1995

 アッコさん、て言っても和田アキ子じゃぁないよ。

 デビュー20周年記念のベスト・アルバムです。
このようなベスト・アルバムといった形で聴きたくないのが、
この矢野顕子さんとニール・ヤング、マイルス・ディヴィスあたりでしょうか。
作品毎に音楽性やバックグラウンドが進化しているので、
いいとこだけをつまんで俯瞰するってのはどうかな?

 デビュー・アルバム「JAPAESE GIRL」でリトル・フィートの面々を従えて録音した
「気球にのって」、その2年前に鈴木茂、伊藤銀次、林立夫、細野晴臣らが
バックを固めたリハーサル音源が収録されています。
ティンパン系のサウンド、リトル・フィートにもひけをとってませんよ。
ティンパン・アレイというかキャラメル・ママと共にLP1枚分のセッションを
したらしく、結局、未発表に終わった音源だそうです。

 ワタシが勝手に "才女" と呼ぶうちの日本代表が矢野さんです。
ポピュラー・ミュージックやジャズ、クラシックなどの片鱗を覗かせながら
独自の矢野ワールドを築き上げる...これぞ "One And Only" でしょう。

 それにしても、あの谷岡ヤスジの世界を描いた糸井重里氏の詩を
これほどまでに楽しげに唄いあげるアッコさんはやっぱり天才だ!!