『ロックアートの最高峰・・・21世紀最大のロック・バンド最新作、2枚組完全盤。
これらの曲はすべて同じ家族なんだ...。
「美しい生命」を左手とすれば、
「プロスペクツ・マーチ」は右手みたいなものさ。・・・クリス・マーティン』
もうすぐグラミーですが、思い起こせば昨年のグラミー、
下馬評はコールドプレイ優勢か?といったところで、
正直コールドプレイに興味がなかったワタシはグラミーに対する期待も失せ、
ましてやアリスン・クラウス&ロバート・プラントの「異業種交流」的な作品には
期待もしてなかった(アリスン個人、ロバプラ個人は大好きですよ、誤解無きよう...)のですが、
いざフタを開けるとアリスン&ロバートだったので、コールドプレイもアリスン&ロバートも
さほど興味を持ってなかったワタシにはどうでもいいことで...と
「もうどうでもいいケンネ! もう知らんケンネ!...」と
椎名誠風の「ケンネ的」ヤケクソ状態に陥ってたところに
サンプル盤で頂いたコールド・プレイの「美しき生命 プロスペクツ・マーチ・エディション」、
2009年の1月国内リリースなので、もちろんグラミー前だったのですが、
放置してあったのをグラミー後に聴き、「これは2009年、幸先の良いスタートをきれるぞ!」
的なプチ感銘を受けたのでありました。あれからもう1年...。
さて、通常盤は「VIVA LA VIDA(美しき生命)」ですが、
それに「PROSPECT'S MARCH」が加わってはじめて完結する、と言う訳です。
従って、DISC-2はボーナス・ディスクではなく、
DISC-1とDISC-2を続けて聴いてこそ、意味を成すわけです。
ですから通常盤だけを聴いて満足してはいけないのであります。
(とか何とか言っちゃって、サンプル盤で頂いたから、聴く機会に恵まれたものの、
偉そうなことを言って...笑)
「VIVA LA VIDA」の正式タイトルは「VIVA LA VIDA or DEATH AND ALL HIS FRIENDS」
で、「美しき人生」と、それに相反する「死とその仲間達」といった両極のコントラストを
描いています。難しいコンセプトは抜きにして、楽曲の繋がりだけを聴いてても
素晴らしい内容だと思いますよ。昔からギター・バンドをこよなく愛してきたワタシには
本来はU2やこのコールドプレイのようなサウンドは苦手なはずなんだけど、
DISC-1のラスト・ナンバー「Death And All His Friends」での
スティングなんかがよく使う、メロディのリズムへの乗せ方なんかは快感ですよ。
さて、今年のグラミーはどうなるんでしょうか?
ワタシ的にはテイラー・スウィフトあたりが獲ってくれると嬉しいですが...。
年々、興味が薄れていくのは、やっぱり歳とったせいでしょうか。(笑)