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V.A. 「NO BOUNDARIES : A BENEFIT FOR THE KOSOVAR REFUGEES」     1999
    (「コソボ・ベネフィット」)

『パール・ジャム、レイジ、オアシス、KOЯN、
スーパースターによるベネフィット・アルバム。
 このアルバムはコソボ難民の救済を目的にリリースされるもので、
主旨に賛同したロック・アーティスト達がこのアルバムのために曲を提供、
全16曲のエクスクルーシヴ・トラック(未発表曲、未発表ライヴ、シングルB-SIDEetc...)
が収録されている。
タイトルとなっている "NO BOUNDARIES" とは "国境のない" "国境を越えて"
という意味合いの言葉。この言葉が意味する通り、アメリカ、イギリス、カナダといった
国々からアーティストが参加している。
 このアルバムの収益は、現在コソボにおいて難民避難所、食料、医療処置などの
援助活動を行っている「CARE COOPERATIVE FOR ASSISTANCE AND RELIEF EVERYWHERE」、
「OX-FAM(OXFORD FAMINE RELIEF)」、「DOCTORS WITHOUT BOUNDARIES」という
3つの国際団体に寄付される。
このアルバムのプロジェクト・ベースの売上を見込んで既に100万ドルを発売前に
上記団体に寄付しており、アルバムの発売後は世界中の売上収益から
新たに寄付を行うことになっている。』

 収録曲は

 PEARL JAM / Last Kiss
 ALANIS MORISSETTE / Baba(live)
 RAGE AGAINST THE MACHINE / The Ghost Of Tom Joad
 NEIL YOUNG / War Of Man(live)
 KOЯN / Freak On A Leash(Freakin' B Mix)
 BLACK SABATH / Psycho Man(Danny Saber Remix)
 BUSH / Come Down(Acoustic)
 BEN FOLDS FIVE / Leather Jacket
 OASIS / Take Me Away
 SARAH McLACHLAN / Mary(live)
 INDIGO GIRLS / Go
 THE WALLFLOWERS / Used To Be Lucky
 JAMIROQUAI / Wolf In Sheep's Clothing
 TORI AMOS / Merman
 PETER GABRIEL / Black Paintings
 PEARL JAM / Soldier Of Love

 この中で、ニール・ヤングの「War Of Man」のライヴ・ヴァージョンは
もちろんソロ・パフォーマンスなんですが、
先頃リリースされた「DREAMIN' MAN LIVE '92」でも聴けるように、
アコギ1本で戦争の醜さを唄い綴る曲で、
どちらのヴァージョンもアコギのイントロが鳴ると
オーディエンスから拍手と歓声が起こる印象的な歌です。

「誰も勝ちはしない、
 人間同士の争いだから...」

 本作に収録されているのは、ほとんどが未発表テイク、もしくは新曲です。
再結成サバスもトニー・アイオミのギター健在!
ジェイコブ・ディラン率いるウォールフラワーズ、けっこうオーソドックスな
ロック・バンド・スタイルですが、やはり才能の片鱗を感じずにはいられません。

 さて、いろんなミュージシャンが参加し、難民救済に向けそれなりの経済効果を
あげたのでしょうが、これを聴く平和な国に住む我々は一体何ができるのでしょうか?