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PETER GREEN 「THE ANTHOLOGY 4CD DELUXE BOX SET」     1966-2003

 ジョン・メイオールの門下生だった時代からフリートウッド・マック、
そしてソロ・ワークス、自身のスプリンター・グループなどの代表曲を網羅した
4CDセットです。
英国のSALVOというレーベルからリリースされた公式音源のみのセットです。
ファンにとっては特に珍しいモノはないものの、メイオールに加入する1年前の
ピーター・バーデンズのピーター・B’s・ルーナーズとの音源も含まれています。

 未公開写真満載の豪華なブックレットも付いており、英文と睨めっこしながら
聴いています。(笑)

 ワタシ的にはマイケル・ブルームフィールドと共にホワイト・ブルーズ・ギタリストの
頂点に位置付けているギタリスト、シンガーで、その頂点からSRVやECを
見下ろしている、てな感じですかねぇ。(笑)

 ピーター・グリーンの魅力は何と言ってもマイナー・ブルーズでしょう。
サンタナのヒットで一躍有名になった「Black Magic Woman」、
そしてその元唄的な「I Loved Another Woman」などは
まさに20世紀の名曲でしょう。

 また違う面でピーターの凄さを再認識させられるのは、
チェスへの殴り込みセッションで本場アメリカのブルーズメン達との渡り合いも
たしかにピーターの勇姿をまざまざと見せ付けられるファクターの一つなんですが、
それ以前に、メイオール・スクールやマックの1stで聴かれる手探りのブルーズ、
もちろん模倣から始まるわけですが、米国産のブルーズに真摯に向かい合う姿、
そういった姿勢は、当時のエリック・クラプトンらとはまた違った魅力を
与えてくれたものです。
「I Loved Another Woman」「Merry Go Round」「Albatross」などは
不朽の名演ですよ。

 この4CDはほぼそれぞれの時代に分けて収録されてるのですが、
決して時系列とはなってないので、シャッフルして並べ直すのがベターです。(笑)
欲を言えば、未発表ライヴ音源(マック時代の)などが収録されてれば
もっと素晴らしい記録になったでしょう。
ライヴ音源はビル・グレアムのコレクションで大量に聴けますよ。

 ワタシが買った時はこの4CDがなんと¥3350、絶対 "買い" でしたね。