『こんにちは、さようなら・・・
鈴木惣一郎(ワールド・スタンダード)のプロデュースによる、
夢のビートルズ・ララバイ・カヴァーアルバム・シリーズ「りんごの子守唄」を
集めたBOXセット。
赤盤、青盤、白盤のオリジナルCDに加え、
ワールド・スタンダード・オーケストラ(鈴木惣一郎)による
ボーナスCDが付いた4枚組の豪華仕様。』
赤盤「APPLE OF HER EYE」 2005
『10人の歌姫による夢のビートルズ・ララバイ・カヴァーアルバム。』
収録曲は
Here Comes The Sun / 畠山美由紀
Across The Universe / chie
Julia / イノトモ
Yesterday / アン・サリー
I Will / 原田郁子
Sun King / noon
In My Life - インストゥルメンタル
Ask Me Why / ボファーナ
Dear Prudence / 中納良恵
Honey Pie / 首里フジコ
Because / 湯川潮音
I'll Follow The Sun - インストゥルメンタル
Goodnight / アン・サリー
オヤジ世代の私が知ってる名前は、アン・サリーぐらいで、
「中納良恵」と書かれてもまったくわからず、「(エゴ・ラッピン)」と書いてあってはじめて
「あぁ、あのエゴ・ラッピンの人か」と納得する始末です。
本盤で取り上げられたヴァージョンの訳詞を読む限りでは、どれも子守唄に適した素材ですが、
「Yesterday」の訳詞では快眠できないかも...。(笑)
「Sun King」のアレンジがサックスなども加え面白い仕上がりになってます。
ボサノヴァ風の「Ask Me Why」、
どことなくリッキー・リー・ジョーンズをちょっぴり思わせる「Honey Pie」、
ささやくように唄われる曲が多い中で、素直に唄われたアン・サリーの「Yesterday」と
「Goodnight」などがお気に入りです。
コンセプトが「子守唄」なので、皆さんソフトに唄われてますが、
残念ながら眠くなりませんでした!?
特にコーラスなしの不気味な「Because」は、なかなか寝つけないでしょう。(笑)
ジャケットやアート・ワークも可愛らしく、
ビートルズを知らない世代の人が聴いても、楽しめるアルバムに仕上がってます。
青盤「APPLE OF HIS EYE」 2006
『10人の男性ボーカリストによる夢のララバイ・カヴァー・アルバム』
女性ヴォーカリストによる「APPLE OF HER EYE」の "赤盤" に対し、
本作は "青盤"ということになります。
ご存知ビートルズのカヴァーなのですが、オヤジの子守唄よりも
オフクロの子守唄のほうがいいに決まってる!!
でもちゃんと眠くなるから不思議...。(笑)
Saigenjiのヴァージョンと、
細野さんの「Goodnight,everybody,everywhere,goodnight」の囁きがお気に入りです。
ハナレグミ / Blackbird
Caravan / If I Needed Someone
小池龍平 / All Together Now
Saigenji / If I Fell
青柳拓次 / Norwegian Wood
曽我部恵一 / I'm So Tired
インスト / Here, There And Everywhere
蔡忠浩 / Two Of Us
おおはた雄一 / Mother Nature's Son
キセル / Free As A Bird
インスト / She's Leaving Home
細野晴臣 / Goodnight
白盤「APPLE OF OUR EYE」 2007
"アフター・ビートル" の楽曲を男女ペアでトリビュート。
アン・サリー+細野晴臣 / Love
ハナレグミ+原田郁子 / Oh My Love
千葉はな+秦忠浩 / Blue Bird
小池光子+細野晴臣 / Only You(And You Alone)
YO-KING+土岐麻子 / Imagine
おおはた雄一+永山マキ / Be Here Now
土岐麻子+おおはた雄一 / My Love
湯川潮音+曽我部恵一 / Look At Me
中納良恵+星野源 / All Things Must Pass
秦忠浩+アン・サリー / Here Today
曽我部恵一+小池光子 / Grow Old With Me
インストゥルメンタル / Junk
ALL STARS / Happy Xmas(War Is Over)
「Blue Bird」を唄ってる千葉はなさん、ご存知 "羊毛とおはな" のはなさんで、
"GRAVA" というコーラス・グループで活躍してました。
ワタシの地元のヒトなので、地元のジャズ・フェスなんかでよくお見かけしましたよ。
さて、青盤、白盤と、細野さん大活躍ですが、ここでの小池光子の「Only You」での
セリフのように挿入された細野さん、これはなかなかアイデアものですねぇ。
そして一番のお気に入り、土岐麻子の「My Love」、
なんていうのでしょうか、このほのぼの感、間奏のサックスもグーだし...。
ラストの覇気のない「Happy Xmas」の終わりのオルゴールの「Love」で
やっと "おやすみ" できます。 zzzz...
ボーナスCD「APPLE OF YOUR EYES ~ HELLO GOODBYE」 2008
You Never Give Me Your Money
Sun King
Mean Mr. Mustard
Her Majesty
Polythene Pam
She Came In Through The Bathroom Window
Golden Slumbers
Carry That Weight
プロデューサーの鈴木惣一郎のワールド・スタンダード・オーケストラによる
「アビー・ロードB面」のインスト。楽器編成が面白い!
曲順は崩してあるけど、この4CDの中では一番子守唄に適している!?
細野さんを除いては、ビートルズを聴き狂った世代とは決して思えない年代のヒトたちで、
このような世代のヒトにも唄い継がれ、もちろんこれからもずっと唄われるのでしょう。