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朝崎郁恵 「阿母 ~ あんま」     2009

『続く命、流れる時。
大切なあの人と過ごした輝く日々。
心の奥底を揺さぶる魂の唄、誕生です。』

 「阿母」と書いて「あんま」と読みます。
奄美の人々は母や祖母のことを親しみと尊敬を込めて「阿母」と呼ぶそうです。

 吉俣良という作曲家が、朝崎さんの「おぼくり~ええうみ」を聴いて作ったのが
NHKの大河ドラマ「篤姫」の劇中曲「良し」という曲で、
それにUAが詩をつけ、朝崎さんが唄ったものです。

 初演は吉俣さんのピアノとの共演だったのですが、吉俣さんが超多忙のため、
朝崎さんのレコーディングでずっとピアノを弾いてた高橋全さんがピアノを弾いてます。
他にも笙(ふえ)や筝(こと)が加わった不思議な感じ...。
この伴奏に朝崎さんのグィン(裏声)を駆使した独特の唄声、
優しくて強い母を思い描きながら唄った素晴らしい唄です。

 この「阿母」の "UA詩ヴァージョン" と "シマグチ・ヴァージョン"
そして奄美の島唄の「朝顔」と「上がる陽ぬ春加那」を取り上げており、
どれもピアノと和楽器のコンビネーションが新鮮な味を出しています。

 波の音だけの無伴奏「阿母 シマグチ・ヴァージョン」も
朝崎さんの原点ぽくて、素晴らしいですよ。