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THE BYRDS 「SWEETHEART OF THE RODEO」     1968

『ナッシュヴィル録音により、カントリーの要素を濃く反映させた6作目。
本作からグラム・パーソンズが加入。』

 hama3takaboさんが、SWEETHEARTS OF THE RODEOという女性デュオを
記事にしていらっしゃったので、単数形のSWEETHEARTを記事にしました。
この違い、わかるヒト少ないだろうなぁ...(笑)

 前作「名うてのバード兄弟」のレコーディング中にディヴィッド・クロスビーと
マイケル・クラークが脱退し、ロジャー・マッギンとクリス・ヒルマンに
グラム・パースンズを加え、「ロデオの恋人」を録音することになりますが、
これがザ・バーズという名のグラム・パースンズ主導型のカントリー・ロックに
大変貌...。(ワタシ的には以前のフォーク・ロックのザ・バーズよりも好き・笑)

 ジョー・ハートフォードのフィドルが加わった「私は巡礼」や
スティールやストリング・ベンダーの効いた「クリスチャン・ライフ」
そして圧巻はカントリー・ロック・アルバムの中で正調カントリーと言ってもいい
グラムの「ヒッコリー・ウィンド」でしょう。これもスティールが
いい味出してますね。

 当初リリースされたアルバムにはグラムのヴォーカルをロジャーに差し替えたものが
いくつかあったようで、グラム・ヴァージョンはボートラでいくつか聴けるのですが、
ワタシ的にはロジャーよりはどちらかといえばグラムのヴォーカルが好き、という程度で
全体的にはヴォーカルが3者共、弱いような気もします。
バックの演奏が素晴らしいだけにちょっともったいないような気もしますが。

 本作で60年代末~70年代のカントリー・ロックの幕が開くことになります。
そういった意味でも、歴史的に大いなる価値のある作品です。