『B-52からタジ・マハールまで、抜群のカヴァー集!
「マイ・フェイバリット・レコード」から約1年振りとなるスタジオ最新作
「マーキュリアル」は、スパンカーズならではの選曲が楽しいカヴァー・ソング集。
古いジャズやブルースは当たり前、ビースティ・ボーイズやB-52's、
LAのパンクバンド、ブラック・フラッグなど、
およそアコースティックとは縁のなかった楽曲を、
持ち前のルーツ感覚と個々のセンスで絶妙に料理。
ヴィンテージの2トラックのレコーダーで、オーバーダブは一切なしの一発録音。
さあスパンカーズが君のまえにいる!』
今回はほとんどがカヴァーで構成されたアルバムです。
戦前のジャズやブルーズなどに混じって、ビースティー・ボーイズの「Paul Revere」、
タジ・マハールの「Going Up The Country, Paint My Mailbox Blue」、
B-52's の「Dance This Mess Around」などもカヴァーされています。
いろんな表情を持つクリスティーナのヴォーカル(同一人物とは思えないほど)、
特に中盤の「Shine On Harvest Moon」~「Got My Mojo Workin'」
~「Some Of These Days」あたりは圧巻! まさにクリスティーナの独壇場!
ラストの「It's A Sin To Tell A Lie(嘘は罪)」でのぶりっ子も最高!
スタンリー・スミスの「Since I Met You Baby」「Going Up The Country」での
渋いヴォーカル、ライヴの定番、レーナード・スキナードのリフも飛び出す
ワモの抱腹絶倒「Hick Hop」など、1枚で3倍も4倍も楽しめちゃうアルバムです。
これもライヴの定番の「Since I Met You Baby」ではスタンリーのヴォーカルに
彼のクラリネット、ワモのハーモニカ、コリー・シモーネのフィドルなどの
ソロの回しも楽しめます。
プロデューサーのブライアン・ビーティーによりますと、
「ヴィンテージの真空管マイクやリボンマイクでオープンリールのテープレコーダー、
1959年製Ampex351に2チャンネルで録音したもの。
オーヴァーダブや細工はいっさいなし、すばらしいミュージシャンたちが
ストレートにテープに録音しただけ。」だそうです。
とにかく、彼らのライヴを観た事がないヒト(ワタシもですが・笑)
是非、「SIDESHOW FEZ」というDVDをご覧下さい。
抱腹絶倒! 腹の皮がよじれる、とは、まさにこのことです。