『「当たり前だけど The Band が凄い連中だとは思ってたけれど、
実は曲も素晴らしかったのだ。
トリビュートは数多くあるけど、これは史上最高です。
しかも The Band の心はちゃんと残ってる」加藤和彦
あの THE LAST WALTZ から30余年。
世界を泣かせたザ・バンドのトリビュート・アルバム』
THE LAST WALTZ絡みの面子によるトリビュート、という手もあったとは思うんですが、
それだとTHE LAST WALTZの二番煎じみたいになっちゃうので新鮮味がない...。
そういった意味でも、ここでの人選はなかなかのモノですよ。
カントリー系のアーティストもしっかり押さえつつ、一部を除けば
かなりフレッシュな面子...。
どうもワタシの癖的に、トリビュートを聴くと、「原曲に忠実すぎて...」とか、
「こんな奇を衒ったアレンジ...」など、イチャモンをつけながら、
「結局はオリジナルは越えれないんだよ...フフフ...」的な納得で
終わっちゃうのですが(笑)、このザ・バンドのトリビュートに関しては
なぜか寛容な(?)気持ちで聴けてしまったから、なんか自分でも拍子抜けなんですよ。
それほど、参加アーティストのザ・バンドに対するリスペクトぶりが
ビンビン伝わってくる素晴らしいアルバムだと思いますよ。
個々の楽曲については言及しませんが、ただ一つ、今まであまり好きではなかった
ブルース・ホーンズビーが結構好きになりました。(ヤバイかも...笑)
それにしても、アメリカに憧れたカナダ人の音楽を今の若いアメリカ人がやっちゃうと、
どこか泥臭さがない分、スマート過ぎる!?(て、結局ケチつけるんか! 笑)