テキサス出身の "リアル・テキサン" マーク・チェスナットの5枚目。
実は彼の父上もカントリー・ミュージシャンだったようで、
ある時、突然音楽から身を引いてしまいますが、
カントリー・シンガーを志望する息子のマークにいろんなアドヴァイスや
経済的な援助をしたり、自主制作盤を売り込んでくれたりしました。
経済的にも精神的にも援助を受けながらメジャー・デビューしたのが90年、
期待の新人として次々とヒットを飛ばし始めます。
以降、ライバルたちがコマーシャルなベクトルを指向する中、
ホンキー・トンクにこだわるマーク、
本アルバムにも「As The Honky Tonk Turns」のような正調ホンキー・トンクもあり、
またジョージ・ストレイトのヴァージョンよりも少しテンポの速い
「The King Of Broken Hearts」もまたジョージとは違った趣があり、
お得意のバラード「I've Finally Broken Mine」もまたこの人の魅力でしょう。
じっくりと聴くと、すごく味があるシンガーで好きなんですが、
やはり同世代のライヴァルたちと比較するとジミなんですよねぇ。