歌を唄うかたわら、フラダンスのインストラクターとして、
ハワイの伝統文化を継承するケアリィ・レイシェルの4作目にあたるアルバムです。
ハワイ語で唄われたトラディショナルな曲及び自作曲、
そして英語で唄われた曲などが収録されており、
プリミティヴな「No Ka Moku Kiakahi Ke Aloha」や「Hoao」などが
聴けるのも魅力です。
ハワイ語はもちろんまったくわかりませんが、
歌詞の中の言葉にはけっこう裏の意味があるそうで、
特に「船」や「海」、「貝」などにはエッチな意味があるそうです。(笑)
しかしどれも優しく美しい歌ばかりで、
彼の出身地マウイの地名をいくつも盛り込んだ"マウイ讃歌" とも言える「Hanohano 'O Maui」、
マウイの山を強くて美しい彼の母に例えて唄った「Maunaleo」、
そしてスティールが入った楽しげな「Lei Hinahina」など
どれも素晴らしい唄ばかりです。
まさに "ハワイ語のフォーク・ソング" といった印象です。
そういえば、最近「涙そうそう」を唄ってたのも彼でしたね。
そんなポップなセンスの曲が並ぶ中でちょっと異質な「Hoao」は、
結婚する二人に向けた祝詞のような、呪文のような、お祈りのような...。
(多分これは "古典フラ" と呼ばれるものだと思います。)
本アルバムはEnhanced CDで、フラの女性ダンサーを従え、高い所であぐらをかいて
座って、自身も手振りを交えて唄ってる「Melelana」の映像や
小錦や武蔵丸と一緒に写ってる写真なども見れます。
先日WOWOWで放映された「フラ&ハワイアン・ミュージック・フェスティヴァル」
の中でもケアリィのフラのソロ・パフォーマンスが見れます。
指先の動きのほかに顔の表情なども楽しそうです。
また、ケアリィの「涙そうそう」でフラを踊る姪の映像も見れますよ。