ボビー・キンボール復活!!
初期のボビキンはそれほど好きでもなく、むしろボビキン以外のヴォーカルに
魅力を感じたものですが、いざ、そのボビキンがいなくなると、
ルークだけじゃ何かモノ足りなく感じてしまうのも事実です。
ジェフ・ポーカロも亡くなり、解散説も噂されたTOTOですが、
前作の「TAMBU」やライヴ盤などでのコーラス隊を含めたサウンドには
新しい魅力を感じたものでした。
今回はボビキンの復活と共に、イーグルスのティモシー・シュミットが数曲でコーラスを、
そして何と「No Love」ではクリント・ブラックがコーラスとハーモニカで参加、
カントリー・ファンはこの一曲だけでもう浮き足立ってきますよねぇ。
ハーモニカもバック・ヴォーカルもかなり控え目ですが、間奏のスライド・ギターと
ハーモニカの掛け合いはなかなか。欲をいえば、エレクトリック・スライドではなく、
ジェリー・ダグラスのようなドブロならもっとクリントらしい雰囲気になったかも...。
おっと、クリントではなくTOTOのアルバムでした。(笑)
唯一、アーシーな雰囲気の異色な曲です。
ボビキンが唄ってる分だけ、ルークのヴォーカリストとしての負担は減ってるわけですが、
その分、ルークのエネルギーはどこへ注がれてるのでしょうか?
今まで以上にバリバリとギターを弾きまくるわけでもなく...。
ただ、バンド・サウンドは力強くなったというか、ハード・ポップな部分も前面に出しながら
上手くまとめてきたな、って感じでしょうか。
「Caught In The Balance」や「One Road」あたりが以前のTOTOを彷彿とさせ、
ボビキンの存在感が多いに楽しめるところでしょうか。
もちろん女性名の曲も健在で、ルークの「Melanie」、このバラード仕立ては流石です。