ジャケの写真、いかしてますよね。
お母さんらしき女性のスカートをめくり、中を覗いている幼い男児、
実は展覧会かなにかの絵を腰をかがめて見てる女性です。
後ろや横には他にも女性や男性が絵を見ています。
日本だけの編集盤なのでデザインはもちろん日本のSUTESHI SAWAMOTOという人です。
より近代的なロックなどのリズムを取り入れたものを伝統的な "シャンソン" と区分して
「フレンチ・ポップス」とか「ポップ・フランセーズ」と呼ぶんでしょうね、きっと。
実はフレンチ・ポップスの魅力は "ヘタウマ" にあり、と錯覚していました。(笑)
それは昨今の囁くように唄うオシャレな(?)唄で、このコンピに収録されてる60~70年代の
唄を聴くと、英米化されたリズムなどをベースにけっこう味があるんですよね。
おりしも我が日本ではGS全盛の頃。今改めてGSを聴くと、
確かに欧米化されたサウンドだけど本家の英米とはちょっと違うな...的なニュアンスを
このフレンチ・ポップスにも感じてしまうのです。(笑)
中学生の頃、フランソワーズ・アルディやジョニー・アリディよりも
シルヴィ・ヴァルタンやちょっとあとのダニエル・ヴィダルやミシェル・ポルナレフなどが
ラジオなどを通して耳に入ってきました。
このコンピはヴィダルやポルナレフより前のアルディ、アリディ、ヴァルタンの世代を
うまくまとめています。
仏国のレノン=マッカートニーと評されるスーション=ヴルズィの曲も含まれてます。
男性歌手にはあまり馴染みがなかったけど、フランソワーズ・アルディやシルヴィ・ヴァルタンは
聴いてて懐かしさがこみ上げてきます。