プーレン&アダムスといえば、80年代の「Mt.Fuji Jazz Festival」での
「Song From The Old Country」での熱演が思い出されます。
血のにじんだ拳をローリングさせピアノを弾くドン・プーレン、
時折、白目をむいてサックスをブロゥしまくるジョージ・アダムス、
顔を紅潮させ、頬っぺたを膨らませてベースを弾くキャメロン・ブラウン、
ロック界でも堅実さで定評のあるドラマー、ダニー・リッチモンド...
プーレン&アダムスとリッチモンドはいずれもミンガス・スクール卒業生、
リッチモンドは70年代にはマーク&アーモンドやバート・ヤンシュなどの作品でも
名前をみつけることができます。
そういえば、キャメロン・ブラウン以外はみな故人となってしまいましたね。
ちょっと歌謡曲ぽいメロディで日本人には覚えやすく親しみやすい
「Song From The Old Country」はいつもフェスのハイライトだったような。
でもコアなジャズ・ファンにはきっと嫌われるんだろうな...。
本作もかなり日本人ファンが喜ぶ内容で、
アダムスのフルートも聴け、メロディが美しいA-2「Serenade For Sariah」、
プーレンの拳が転がってるブルーズのA-3「1529 Gunn Street」、
美しいバラード、ブラウンのベース・ソロもフィーチャーされた「Sing Me A Song Everlasting」
など、今回はちょっと緩い感じで、前作の「BREAKTHROUGH」よりも好きかな?