「GAMELAN GONG KEBYAR(絢爛と超絶のガムラン)」 1990
『雄大絢爛たるゴングの響き、火をはく熱演・・・・。
他の追随を許さぬ "ティルタ・サリ" の迫真の演奏を、
最新最高の録音技術で収録した、ガムランの最高峰。』
バリ島プリアタン村の "ティルタ・サリ" というアマ集団(総勢20~30名位?)です。
もちろん現地で録音すれば良いのでしょうが、持ち込める機材に限界があり、
また技術的な問題もあるため、日本に呼んで録音しちゃったものです。
この楽団が演奏している "ゴン・クビャール" という形式は、
寺院などでの祭礼に使われる大編成のガムランで、村中に響きわたらせるほどの
スケールと迫力を持つものです。
実際にガムランを観たこともないので、最初は圧倒されましたが、
このアンサンブルの強弱をつけたアクセント、そしてテンポの変化による不思議な脱力感、
楽団3度目の来日ということもあり、日本にちなんだ曲想のものもあるらしく、
時々聴こえる笛の音はどこか雅楽(?)を想わせるようなところもあります。
この捉えどころのない音楽を一言で言い表せば、まさに「ゴングの洪水」ってところでしょうか。