DR.ジョンのデビュー・アルバム「GRIS-GRIS」('68)から
「DESITIVELY BONNAROO」('74)までのベスト・セレクションです。
このCDは91年に米国の流通事情を視察に行った時に買ったもので、
当時の米国にはパワー・センターや巨大ショッピング・モール、スーパー・ドラッグ・ストアなど、
日本では見られない小売形態がひしめいてました。
当時、日本ではCDはいわゆる「レコード屋さん」で買い求めるのが一般的で、
今のような配信やネット・ショップなどはもちろんありませんでした。
ところが米国では再販制度がないため、いろんなところでCDが販売されており、
このDR.ジョンも "PHAR-MOR" というスーパー・ドラッグで買ったうちの1枚です。
もちろん専門のCDショップではないため、「売れ線」しか置いてありませんが、
そこは米国、ビートルズからDR.ジョン、チェット・ベイカーなども「売れ線」なんでしょうね。
なかなかの品揃えでした。
CDはプラケースの縦長2倍サイズの化粧箱に入って陳列されてるものもあり、
プレゼンテーションも凝ったものでした。プラケースのみのものはシールドされてないものも
結構あり、このDR.ジョンもシールドされておらず、プラケースに直に
「WHY PAY $12.98 PHAR-MOR $10.99」と印字されたシールが貼られていました。
さて、彼の作品で日本でも知名度の高いのは72年の「GUMBO」、
73年の「IN THE RIGHT PLACE」あたりでしょう。
ワタシが初めてDR.JONNに触れたのは、72年の「AN ARBOR BLUES & JAZZ FESTIVAL」での
不気味なヴードゥぽい「I Walk On Guilded Splinters」でした。
当時は彼のニュー・オーリンズ・サウンドも知らず、なぜこのフェスに
CJQやDR.ジョン、サン・ラなどのようなミュージシャンが出演しているのか
不可解でなりませんでした。(笑)このフェスは「GUMBO」以前だったんで、
この選曲はしょうがないか?
いろんなタイプの曲が収録されていますが、意外にバラードぽい「Me-You=Loneliness」
あたりが良かったりして...。アラン・トゥーサンのキーボードとコーラスが泣けます。
さて次回の「70’s」はJ.D.サウザーの「YOU'RE ONLY LONELY」(1979)
を予定しています。