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城南海 「加那 -イトシキヒトヨ-」     2009

『天(そら)の才が宿る歌。
城南海(きずき みなみ)、待望のファーストアルバム』

 昨日頂いたサンプル盤です。(8月19日発売予定)

 これ、読めないよね、「きずき みなみ」でっせ!?

 奄美出身のシンガーで、「皆既日食」が見られた7月22日に先行シングル「白い月」を
リリースした城南海のデビュー・アルバムということになります。(CD+DVDです。)

 奄美といえば、元ちとせちゃん、中孝介クン、朝崎郁恵さん、
そして奄美のジョン・リー・フッカー(とワタシが勝手に名付けている)里国隆さんなどが
有名ですね。そんな中、また一人の新星が登場しました。
と言っても、島の言葉を話さない世代かもしれませんが。
(なんせ、平成生まれですから)

 節回しなどは、たしかに元ちとせをもうちょっとソフトにした感じ。

 話題曲は今夏、NHKの「みんなのうた」で流れる「あさなゆうな」と
アイリッシュ・トラッド「ダニー・ボーイ」に詩をつけた「紅」あたりでしょうか。

 奄美出身の先輩たちが、歴史的な悲哀を唄った島唄をベースに表現するのに対し、
さすがに若い世代、それほどルーツを感じさせず、ちとせ似の節回しを意識しなければ、
ごく普通の今時のJ-POPとしても楽しめます。

 若いヒトにしては比較的日本語をきれいに発音しており、
優しげなメロディと共に好感の持てる作品です。
惜しむらくは、「ホンワカムード」に終始しており、ちょっと変化も欲しかった?