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JOE COCKER 「ORGANIC」      1996

 ドン・ウォズのプロデュースによる96年の作品。

 収録曲は

 Into The Mystic (ヴァン・モリスン作)
 Bye Bye Blackbird (ジャズの大スタンダード)
 Delta Lady (リオン・ラッセル作、ジョーの十八番)
 Heart Full Of Rain (トニー・ジョー・ホワイト作)
 Don't Let Me Be Misunderstood (アニマルズの大ヒット曲「悲しき願い」)
 Many Rivers To Cross (ジミー・クリフのヒット曲、ジョーの十八番)
 High Lonesome Blue (トニー・ジョーとジョー・コッカーの "ダブル・ジョー" の共作)
 Sail Away (ランディ・ニューマン作)
 You And I (スティーヴィー・ワンダー作)
 Darlin' Be Home Soon (ジョン・セバスチャン作)
 Dignity (ボブ・ディラン作)
 You Can Leave Your Hat On (ランディ・ニューマン作)
 You Are So Beautiful (ブルース・フィッシャー&ビリー・プレストン作、ジョーの十八番)
 Can't Find My Way Home (ブラインド・フェイスの代表曲)

 参加ミュージシャンは、上記の作者に名を連ねているランディ・ニューマンや
トニー・ジョー・ホワイト、ビリー・プレストンの他、ジム・ケルトナーやディーン・パークス、
メリー・クレイトンらが参加しています。

 あの大スタンダード「Bye Bye Blackbird」をスローなワルツ調にアレンジしてしまい、
間奏のビリー・プレストンのハモンドや女性コーラスなどもかっこいい!
レゲェ調の「悲しき願い」は、ちょっといじり過ぎか?
クラヴィネット?の音がちょっと耳につきますが。

 トニー・ジョーやランディ・ニューマンの曲はなんとなくソウルっぽくなりそうなのですが、
ジョン・セバスチャンやディラン、ウィンウッドらの曲までコッカー節にしちゃうあたりは、
さすが "King of Blue-eyed Soul" ですよねぇ。
ていうか、「ブルー・アイド・ソウル」というありふれた形容以上に
「魂の叫び」みたいなものをこのヒトには感じるのです。

 しっとりと、それでいて力強く唄う「Heart Full Of Rain」も印象的です。
作者のトニー・ジョーの吹くハーモニカも味があります。
ワタシ的にはこれが「ベスト・トラック」ですね。

 自身の持ち唄にしている「Delta Lady」や「Many Rivers To Cross」、
「You Are So Beautiful」などは、既に完成されたイメージがあるためか、
奇をてらったアレンジはなく、無難にセルフ・カヴァーしてるみたいです。