カナダのSSW、スーザン・アグルカークの作品です。
この女性、カナダの先住民イヌイットらしく、曲によっては英語の他に
イヌイット語?で唄われたものもあるようです。
イヌイットといえば、エスキモーのことなのですが、
そのエスキモーの音楽とはどんなものなのか、詳しくは知らないので、
彼女の作品にその民族性がどのように反映されてるかはよくわかりません。
ただ、基本的にはポップな感覚で、厳しい自然の中で生活する民族を想わせるような要素は
まったくといっていいほどありません。
メロディやリズムにもトラッドぽい部分は希薄で、そのあたりを期待して聴くと
ちょっと肩透かしをくらうかも。
英語とイヌイット語のチャンポンで唄うタイトル曲「This Child」あたりは
どこかENYAを想わせるような曲想で...と思いながら聴き進んで行くと
アコースティックなポップ・サウンドの割には、パーカッションの音数が多い!?
でもまったく邪魔な音ではなく、「Hina Na Ho」での躍動感あふれるリズムは
「Celebration」というサブ・タイトルとおり、祭礼の踊りの唄のようで、
逆に、ここまでカラッとあっけらかんとしたサウンドでいいのかな?
とちょっと心配になったりもします。(笑)
調べてみると、このヒト、「BLOOD RED EARTH」というアルバムで
2007年度のNAMMY AWARD(ネイティヴ・アメリカン音楽大賞)で
最優秀女性アーティスト賞を受賞してるんですよ。