リリースは2009年初頭でしたが、レコーディングは当然2008年でしょう。
ということは、前作「HOW TO DISMANTLE AN ATOMIC BOMB 」から4年。
我々世代にはグラミー候補に挙がってたコールドプレイがだんだんU2に似てきたなぁ、
と思ってた時に、今年の1月18日のオバマ新大統領就任記念コンサートに出演、
翌19日に「Get On Your Boots」がオン・エア解禁に。
アルバム・ジャケットはボノから依頼を受け、杉本博司さんが写真の上に
バンド名やタイトルなど一切のロゴを載せないことを条件に提供したそうです。
アルバム・タイトルの「NO LINE ON THE HORIZON」、「水平線には線がない」
つまり「水平線には国境がない」とでも言いたげなタイトルです。
そういった意味を意識してこのジャケ写真を見ると、水平線がボヤーッとしてるように見えます。
このジャケ写真、実は一悶着ありまして、以前杉本氏がTAYLOR DEUPREE & RICHARD CHARTIERの
『SPECIFICATION FIFTEEN』 というアルバムに提供した写真とウリふたつなんですよね。
ま、同じ写真家が水平線を撮ったら同じような写真になる!?
アルバムのほうですが、「地平の果てを示す線は見えない」と力強く唄うタイトル曲、
そして「僕を音の中に引き入れてくれ」と唄う「Get On Your Boots」、これがまた
カッコいいんだよねぇ。
また、モロッコのフェズでレコーディングされたと思われる「FEZ-Being Born」、
ちょっとエスニカルなイントロに導かれた曲、
そして何よりも、「Cedars Of Lebanon」、
訳詞を読む限りでは意味がほとんど伝わってこないがどこか陰のありそうな唄、
これはなかなかいいですねぇ。
全体的に今作は詩が難解ですかねぇ。