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PAUL RODGERS 「MUDDY WATER BLUES - A TRIBUTE TO MUDDY WATERS」     1992

『ロック・シーン屈指のヴォーカリスト、ポール・ロジャースが、
超豪華11人のギタリストと極上のブルーズ・ロックを繰り広げる!!』

 ホワイト・ブルーズメンなら誰もが憧れたマディ・ウォーターズへのトリビュートです。
ポール・ロヂャーズのヴォーカルを支えるのは、ジェイスン・ボーナム(ds)、
ピノ・パラディーノ(b)、イアン・ハットン(g)にゲストのギタリスト達です。

収録曲は

MUDDY WATER BLUES (ACOUSTIC VERSION) with BUDDY GUY
LOUISIANA BLUES with TREVOR RABIN
CAN'T BE SATISFIED with BRIAN SETZER
ROLLIN' STONE with JEFF BECK
GOOD MORNING LITTLE SCHOOLGIRL(PART 1) with JEFF BECK
HOOCHIE COOCHIE MAN with STEVE MILLER
SHE'S ALRIGHT with TREVOR RABIN
STANDING AROUND CRYING with DAVID GILMOUR
THE HUNTER with SLASH
SHE MOVES ME with GARY MOORE
I'M READY with BRIAN MAY
I JUST WANT TO MAKE LOVE TO YOU with JEFF BECK
BORN UNDER A BAD SIGN with NEAL SCHON
GOOD MORNING LITTLE SCHOOLGIRL (PART 2)  with RICHIE SAMBORA
MUDDY WATER BLUES (ELECTRIC VERSION) with NEAL SCHON

 バディ・ガイやジェフ・ベック、ディヴ・ギルモアなどの超大物ギタリストをはじめ
ロック界の中堅ギタリストを配した作品です。
これらのギタリストの中で、音だけ聴いて誰かわかるほどの個性的な音色を持つヒトは
やっぱりジェフ・ベックとブライアン・メイでしょうね。後者は好きではありませんが、
その他、ギャリー・ムーア(P.バラカンさん風に表記してみました・笑)や
ニール・ショーンあたりは期待を裏切らないですね。意外にハマってるのが、
ディヴィッド・ギルモアとブライアン・セッツァーあたりか?
特にイントロのカントリーぽいピッキングのギターに突然ドラムスが絡み
ポールのヴォーカルが登場するあたりは、ちょっと鳥肌モノですよ。
またギャリー・ムーアまっつぁおのスロー・ブルーズを弾くギルモア氏も凄い!

 「MUDDY WATERS」と冠したアルバムなのに、なぜかアルバート・キングの曲なんかも。
そういえばフリー時代の「The Hunter」もA.キングだったっけ。
「Born Under A Bad Sign」でのニール・ショーン、サスティーンの効いたスペイシーなギター、
そしてピアノとオルガンをかぶせるディヴィッド・ペイチもいい感じ。

 ワタシ的にはジェフ・ベックと渡り合えるヴォーカリストはポール意外には考えられない、
と常々思ってるワケで、もちろんベックの3曲だけのために買っても絶対損はしませんよ。
ジェフ・ベックに関してだけ言えば、ジェフ・ベックのテイクにポールがゲスト・ヴォーカル
として参加したような錯覚さえ感じるほど、ベックがイニシアティヴを持っており、
そういった意味では、ポールが堂々とベックと渡り合ってる、というのは勘違いで、
ベックがポールを組み伏せてしまっている、手なずけている、といったほうが適切でしょう。
それほど、この二人は相性がよろしいようで...。