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BOB DYLAN / THE BAND 「BEFORE THE FLOOD (偉大なる復活)」     1974

『ディランズ・マスターピース。時代を超える21世紀への贈り物。
ザ・バンドとのツアーの記録。
ハードなロック・シンガーとしての存在をアピールしたライヴ盤。』

74年にザ・バンドと行なったツアーの記録です。
バイク事故で60年代の後半をフイにしちゃったディランが70年代に入り、
カヴァー・アルバム「セルフ・ポートレイト」や「新しい夜明け」、
サントラ「ビリー・ザ・キッド」を発表したものの、ファンの皆はコンサート・ツアーを
期待してたのでしょう。その期待に応えるべく行なわれたこのツアー、
邦題の通り、まさに「偉大なる復活」ですね。

 内容は全21曲のうち、ディランが13曲、残り8曲がザ・バンドときてるから、
どちらのファンにも大満足!
当時、初めて耳にした時、「ディランって、こんなにハードな唄い方もできるんだ...」
と思ったものです。1曲目の「我が道を行く」からもうハード&ワイルド!

 ライヴ・テイクとしては、ディランもザ・バンドもベストな選曲でしょう。
ロビー・ロバートスンのギターもディランにフィットしてますねぇ。
フィット感では他のどのギタリストも寄せ付けませんよ。
かつてのマイケル・ブルームフィールドはかなり好きなギタリストですが、
いざ、ディランのバックとなると、それほどの相性でもなかったような...。

 とにかくザ・バンドのバッキング、あるいはザ・バンドの曲自体も
彼らのベスト・ライヴ・パフォーマンスではないでしょうか?
一時期、この2CDからザ・バンドだけをつまんで聴いてた頃があったくらいです。
とにかく、両者共、このような素晴らしいパフォーマンスを展開したのですから、
Disc-2の冒頭3曲のアコ・セットは特にいらなかったかも...。
その分、ザ・バンドとのテイクをもう少し収録して欲しかった、というのは
贅沢な願いでしょうか。

 さて次回の「70’s」はエレクトリック・ライト・オーケストラの
ベスト盤「ALL OVER THE WORLD」を予定しています。