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MADELEINE PEYROUX 「BARE BONES」     2008

『アメリカン・ブルーズの泥臭さとフレンチ・ポップの透明感が同居する
至高の女性シンガー・ソングライター=マデリン・ペルー、ニュー・アルバム完成』

 前に頂いたサンプル盤です。
「21世紀のビリー・ホリデイ」「ジャジーなノラ・ジョーンズ」「ポスト・ジョニ・ミッチェル」
「女性版レナード・コーエン」...どれもわかりやすい例えですね。

 上の例えで唯一共感できないのは「ノラ・ジョーンズ云々」、土臭いフォーキーなノラと
ちょっぴり退廃的なムードさえ醸し出すマデリーンの大人の世界は似て非なるモノと
ワタシは受け留めますが。ま、これだけは、飽くまでも受け留め方の問題なので、
いろんな感性や価値観をとやかく言うまでもありませんが。
という風にとらえると、「ビリー・ホリデイ」や「ジョニ・ミッチェル」もどこか違う?
でもノラ・ジョーンズよりはわかりやすい例えか?

 オープニング・チューンの「Instead」ももちろんいいですが、
「To Love You All Over Again」での老成されたかのようなヴォーカルに
バックのギターが刻むリズム、そしてちょっと金属的な響きのヴァイオリンが印象的です。

 それにしてもこの物憂げな気だるさはどこから出てくるのでしょうか。
どこかノスタルジーを感じさせるバックの演奏も素晴らしいです。
さすがラリー・クライン!