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QUINCY JONES 「BACK ON THE BLOCK」     1989

『ミュージック・シーン最高のスーパー・プロデューサー、
クインシー・ジョーンズ、実に8年振りの新作完成!』

 あの「WE ARE THE WORLD」をコンダクトしたクインシー・ジョーンズ、
自身名義の本作はソウル、ジャズ、ラップなどをすべて網羅した作品で、
参加ミュージシャンもアイスTやハービー・ハンコック、シャカ・カーン、レイ・チャールズ、
ボビー・マクファーリン、アル・ジャロゥ、エラ・フィッツジェラルド、サラ・ヴォーン、
マイルス・ディヴィス、ジョージ・ベンスン、ディジー・ガレスピーなどブラック・ミュージシャンを適材適所に配置したサウンドで、1990年のグラミー「アルバム・オブ・ジ・イヤー」を
かっさらったアルバムでもあります。

 ソウルやラップ系は得意ではないワタシは「Jazz Corner Of The World」~「Birdland」を
繰り返し繰り返し聴いたものです。「Jazz Corner」は「Birdland」の序曲みたいなもので、
マイルス、ベンスン、サラ、エラ、ガレスピー、ザヴィヌルらがソロを繋いでいくというもので、
続く「Birdland」ではマイルスのミュート・プレイも健在です。

 また、ヴォーカルものではエラ、サラ、マクファーリン、ジャロゥ、TAKE6らによる
「Wee B. Dooinit」やサィーダ・ギャレット&シャカ・カーンの「The Place You Find Love」
などもプログラミングの中に「生声」がうまく活かされており、クインシーのセンスが覗えます。

 当時、12歳だったテヴィン・キャンベルというシンガーが話題を独占していましたが、
ワタシ的には「Wee B. Dooinit」や「One Man Woman」でのサィーダ・ギャレットに
大きな魅力を感じたものです。唄上手いよ、このヒト。

 なぜかTOTOの面々も存在感ないけどクレジットされてるんだよね。
ぜいたくな使い方してますよ、ホント。(笑)

 先に書いたけど、ブラック・ミュージックのいろんな要素が散りばめられたアルバムで、
アフリカンぽいアカペラなども楽しめる名作です。