『もっとも気合に満ちあふれていた頃の快作!!
「ナウズ・ザ・タイム」と共にヴァーヴの代表作。』
大昔、ジャズを聴き始めの頃に買ったのが、この「SWEDISH SCHNAPPS」と
「JAZZ AT MASSEY HALL」だったと記憶しています。
51年1月の録音にはマイルスが吹いてますし、8月の録音にはレッド・ロドニーという
白人トラペッターが吹いてます。(これがまたいいんですよ)
この作品にはブルーズ形式のものが多いのが魅力でした。(ジャズを聴き始めた頃は、
このようなブルーズが抵抗なく聴けた)そして驚きだったのは、「ジャズのレコードって、
別テイクまで収録しちゃうんだ...」ということでした。
一般的にはプロデューサーのノーマン・グランツの配慮が欠けていたため、ヴァーヴ時代の
パーカーは良くないという認識があったようですが、たしかに因縁のA-6「Lover Man」の
リターン・マッチ(笑)にしたって、たしかに面目躍如か?といえば決してそうでもないでしょう。
「Lover Man」のトラウマ状態にあったパーカー、ちょっと小馬鹿にしたようなエンディングで
「ワザあり!」ってところでしょうか。
さてマイルスはB-3「She Rote」でのミュート・プレイで頑張ってますが、全体的には
ちょっとまだぎこちないような印象があります。B-6「Star Eyes」のような
スタンダード・ナンバーにおけるマイルス~ウォルター・ビショップ~パーカーと続く
ソロは絶品で、ワタシ的にはイントロとエンディングのラテンぽいリズムがなければ
もっと良かったかな。
B-7の「Blues For Alice」でのレッド・ロドニーのトランペット、ワタシはむしろ
マイルスよりも好きですね。ジョン・ルイスのピアノもいい...。