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BONNIE RAITT 「GIVE IT UP」     1972

 ジャケだけ見ると、可憐なSSWって印象ですが、ご存知、ブルーズ・レディです。
彼女の2ndアルバムです。

 「Under The Falling Sky」のポール・バタフィールドのハーモニカや
「You Got To Know How」のルー・テリシアーノのピアノなど、脇役のプレイも
素晴らしいです。この「You Got The Falling Sky」はディキシー風のブルーズに
ニューオーリンズ風のピアノが軽やかに鳴り響くナンバーで、この時代にこの取り合わせは
なかなか画期的でした。

 しかし何といっても当時LPに針を落として出てきた音がボニーのボトルネックを
フィーチャーした「Give It Up Or Let Me Go」でした。
ディキシー・チックスもカヴァーしたましたが、このブルージーな感覚、そしてバックの音
(ピアノ、ホーンなど)もすべて活き活きとしています。
同じことが「I Know」や「Love Me Like A Man」にも言えるでしょう。
やっぱりボニーはブルーズの落し子だったのです。
ここではまだラージ・ヘッドのストラトはほとんど使っておらず、アコギと
ナショナル・スティールのボトルネックをプレイしています。

 声もつやつやしていて、まだひねたところがなく初々しいですね。

 さて次回の「70’s」は加藤登紀子(with 長谷川きよし)の「灰色の瞳/黒の舟唄」を
予定しています。