ジャケだけ見ると、可憐なSSWって印象ですが、ご存知、ブルーズ・レディです。
彼女の2ndアルバムです。
「Under The Falling Sky」のポール・バタフィールドのハーモニカや
「You Got To Know How」のルー・テリシアーノのピアノなど、脇役のプレイも
素晴らしいです。この「You Got The Falling Sky」はディキシー風のブルーズに
ニューオーリンズ風のピアノが軽やかに鳴り響くナンバーで、この時代にこの取り合わせは
なかなか画期的でした。
しかし何といっても当時LPに針を落として出てきた音がボニーのボトルネックを
フィーチャーした「Give It Up Or Let Me Go」でした。
ディキシー・チックスもカヴァーしたましたが、このブルージーな感覚、そしてバックの音
(ピアノ、ホーンなど)もすべて活き活きとしています。
同じことが「I Know」や「Love Me Like A Man」にも言えるでしょう。
やっぱりボニーはブルーズの落し子だったのです。
ここではまだラージ・ヘッドのストラトはほとんど使っておらず、アコギと
ナショナル・スティールのボトルネックをプレイしています。
声もつやつやしていて、まだひねたところがなく初々しいですね。
さて次回の「70’s」は加藤登紀子(with 長谷川きよし)の「灰色の瞳/黒の舟唄」を
予定しています。