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寺尾聰 「シャドー・シティ / 予期せぬ出来事」     1981

 寺尾さんと言えば、GS時代のザ・サヴェージのメンバー、そして俳優宇野重吉さんのご子息、
ご自身も最近は「半落ち」や「博士の愛した数式」などで俳優としてご活躍。

 ワタシ自身は大ヒット曲の「ルビーの指環」よりも「シャドー・シティ」のほうが好きでした。
そして何といっても長男が誕生した年のヒット曲として思い入れがあります。

 タイヤのCM(ヨコハマ・タイヤだったと思う...)でTVに流れたのを聴いたのが先か、
LP「リフレクションズ」を聴いたのが先だったかは覚えていませんが、
十分大人の年齢に達した自分が「大人の歌」に憧れる...もっと大人の世界があるんだ、
と認識したアルバムでした。父親になった自覚と、これから向って行く現実としての生活感、
そういった意味での自分とのギャップが憧れの要因だったことも事実です。
たしか「ルビー」と「シャドー・シティ」「出航(さすらい)」の3曲同時ベスト10入り、
という偉業も達成しました。

 何がカッコいいかって、歌詞が出てくる前の「トゥトゥルトゥー...」というハミング、
そして井上鑑さんのアレンジも "和製AOR" って感じで、こんなオトナのメロディを
作れるヒトは他にいませんでしたからね。ホント、憧れましたね。