実はこのアルバム、当時発売されたタルのBOXセットの抜粋なんですよね。
これ聴くと、BOX手に入れたくなっちゃいますよ。(笑)
ここに収録されているのはミック・エイブラハムスがギターを弾いている初期の
「Stormy Monday Blues」「Love Story」などのBBC音源や
70年代以降のレア音源やリミックス・ヴァージョンなどで、聴き応え十分です。
タルと言えば、ブルーズ・バンドからスタートし、
70年代にはコンセプチュアルでちょっと難解な作品群を提供してくれましたが、
メンバー・チェンジもかなり頻繁に行なわれて来ました。
しかし、どこを切ってもタルのサウンド、これは当然
イアン・アンダースンのワンマン・バンドであることは言うまでもありません。
「Aqualung」や「Locomotive Breath」あたりのライヴ音源は、
ハードなサウンドの中にもメロディアスなパートを散りばめ、
トラッド臭やクラシック臭もそれほど感じさせない音で、聴きやすいサウンドではないでしょうか。
ワタシ的にはやはり初期の「ストマン」や「A New Day Yesterday」あたりのサウンドに
愛着を感じてしまいますよ。(笑)あ、それとフルートの他にティン・ホイッスルも吹いてる
「Kelpie」や「Part Of The Machine」あたりもちょっとアイリッシュな香りがしていいですね。
さて次回の「70’s」はローリング・ストーンズのドーナツ盤「悲しみのアンジー」を
予定しています。