『あっと驚く組み合わせ!
あのフォーク・シンガーたちが阿久悠作品をカバー!』
ちょっと前に頂いたサンプル盤、阿久悠さんのトリビュート第2作です。
前作は鈴木雅之、一青窈、森本直太朗、元ちとせ、など、現在も大活躍しているシンガーたちが
トリビュートしていましたが、この第2弾はイルカ、あがた森魚、トワ・エ・モア、因幡晃、
りりィ、BUZZ、杉田二郎、渡辺真知子、太田裕美、尾崎亜美、ベッツィなど、
ちょっと懐かしい名前が多いですね。"ケンメリのスカイライン" のCMのBUZZなんて
懐かしいじゃありませんか。
まずは収録曲から
イルカ 「北の宿から」
あがた森魚「津軽海峡・冬景色」
ベッツィ&エマ 「昨日、今日、明日」
トワ・エ・モア 「白いサンゴ礁」
因幡晃 「京都から博多まで」
りりィ&洋士 「舟唄」
永井龍雲 「雨の慕情」
木村充揮(元憂歌団)「嫁に来ないか」
尾崎亜美 「きりきり舞」
BUZZ 「みずいろの手紙」
杉田二郎 「五番街のマリーへ」
渡辺真知子 「もしもピアノが弾けたなら」
太田裕美 「友達よ泣くんじゃない」
どうです? 人選が渋いじゃないですか。
阿久悠さんが、フォーク界のヒトに詩を提供したというのは、ほとんど記憶がないのですが、
今回、フォーク界のヒトも含めていろんなシンガーにカヴァーされたのはちょっと意外!?
おまけにジャケはあの矢吹申彦さんのイラスト! 花柄の開襟シャツにベルボトム、
まさに70年代ファッションではありませんか。
武川雅寛さんのヴァイオリンをフィーチャーしたあがた森魚さんの「津軽海峡・冬景色」
は本作のハイライトだと思います。サビの部分が3拍子になるアレンジなど
よーく考えられてますよ。
また、ボッサ・アレンジの「白いサンゴ礁」(トワ・エ・モア)、「再結成憂歌団の新曲」と
言われても信じてしまいそうな木村充揮さんの「嫁に来ないか」、新沼謙治さんのヒット曲、
ちなみにワタシは新沼さんと生年月日が一緒です、もうじきです、誕生日。(笑)
でも押尾コータローさんのギター、正直言ってイマイチ、フィットしてないですね。(笑)
やっぱ、内田勘太郎さんでしょう。(笑)
そして「さわやかコーラス」とイントロ&間奏のティン・ホィッスルが印象的な
BUZZの「みずいろの手紙」、もちろん「お元気ですか? そして今でも愛していると
言って下さいますか?」のセリフ入り。
もう一つのハイライトを挙げるならば、迷わず渡辺真知子さんの「もしもピアノが弾けたなら」
をお奨めするでしょう。アコギ、ピアノ、チェロのトリオをバックに切々と唄い上げる渡辺さん、
さすがウマイですねぇ。詩を大事に扱ってますよ、このヒトは。
思い起こせば、当時は歌謡曲とフォークはいろんな意味で、相反するスタンスを主張してたのに、
時代が変われば、こんなにフィットするんだからね。ホント、不思議だねぇ...。