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POCO 「INDIAN SUMMER」     1977

 タイトルの「インディアン・サマー」とは、「小春日和」という意味だそうです。

 何とも焦点のボケた作品です。カントリー・ロックあり、サザン・ロック風あり、
おまけにソウル風アレンジあり...のヴァラエティに富んだ(?)アルバムです。

 「Never Gonna Stop」は、ブラスの入ったファンキー・チューンで、ビックリ仰天!
前作の「ROSE OF CIMARON」ではラスティ・ヤングがイニシアティヴをとった力作となりましたが、続く本作はラスティに加え、ポール・コットン、ティモシー・シュミットらとの
力関係のバランスが分散してしまった、といったところでしょうか。
結果、奇をてらった割には地味な印象のアルバムとなったのも皮肉な事実です。

 地味なタイトル曲「Indian Summer」、間奏に入るところで転調するところが好きなんですよ。
続く「Twenty Years」でのラスティのスティールとポールのギターのチェイスが素晴らしい!
これ、久々にカッコイイところ聴かせてくれたぜぃ!

 さて、問題のファンキー・チューンですが、なんと組曲「The Dance」の1曲なんですよ。
前後の曲はポコらしいウェスト・コースト風の曲なんですが、そこに突如として
この曲が挿入されてるんですよ。そしてさらにこのファンキー・チューンがストリングスを
つなぎに、「When The Dance Is Over」のコーラス・ワークに繋げちゃってるんですから。

 本作を最後にティモシー・B・シュミットは脱退してイーグルスへ。
ついでにジョージ・グランサムも抜けちゃって、オリジナル・メンバーはラスティだけに
なっちゃいます。メンバー・チェンジはもう慣れっこ?

 さて、次回の「70’s」はカルメン・マキ&OZの「ライヴ」(1977)を予定しています。