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DEREK & THE DOMINOS 「IN CONCERT」     1970

 70年のフィルモア・イーストでのライヴ音源ですが、リリースされたのは73年です。
実のところ、2LP「LAYLA」とこの「IN CONCERT」、そして「RAINBOW CONCERT」の3枚は
当時、どの順序で接したのかはもう憶えていませんが、「LAYLA」と「RAINBOW」には
少なからず失望したのだけは覚えています。

 デュアン・オールマンは自身のバンド活動のため、ツァーには参加してませんが、
もしデュアンもプレイしてたら...と想像しちゃいますよね。

 それにしてもLP2枚組、それも片面2曲ずつ、という長尺モノばかり。
たしかにクラプトンのヴォーカルはまだヘタクソだし、ボビー・ホイットロックは
暑苦しいし...で、長めのインストで結果バランス良し!?

 B-1「Let It Rain」でのクラプトンのギターとホイットロックのオルガン、
そしてジム・ゴードンのドラムス、基本的にドラム・ソロは好かないワタシですが、
ドミノス、トラフィックの「WELCOME TO THE CANTEEN」
それにマーク&アーモンドの「TO THE HEART」でのゴードンのドラムスは、
昔から大好きでした。この「Let It Rain」でのドラム・ソロはゴードンの生涯一の
プレイではないでしょうか。

 そして圧巻はD-2「Have You Ever Loved A Woman」でしょう。
「Blues Power」とメドレーでプレイされてますが、ホイットロックの露出度の多い
「Blues Power」に続いて、クラプトンのブルーズ・ギターが堪能できるトラックで
一生懸命、唄も唄ってます。惜しむらくはボビーのピアノがもうちょっとブルージーな
音を選んでくれたら...とさえ思います。

 クリーム解散後のクラプトンの活動はどれも期待された割にはイマイチだったのですが、
このライヴ盤はトラックによっては好き嫌いの別れるアルバムでしたが、
当時としては、期待に応えてくれたライヴ・アルバムではなかったでしょうか。

 さて、次回の「70’s」はジョン・フェイヒィのベスト盤を予定しています。