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NORMAN GREENBAUM 「SPIRIT IN THE SKY」     1968-70

 まさに大ヒット曲「Spirit In The Sky」一曲のためのアルバムです。

 この曲は軽いノリのフォーク・ロック調のサウンドで、ファズのかかったギターやら、
女声のコーラスやら、いかにも60年代末を象徴するような音ですが、
なにやら「die(死)」という単語がやたら出てくる歌です。

 ワタシ自身、この詩を真剣に解読したことはないのですが、
当時の米国の若者は徴兵制度により、いつ戦地(ベトナムなど)に行かされるかわからない...
といった不安や恐怖心などと常に向かい合っていたという時代背景を考えると、
まさに「die(死)」は自分の身にふりかかってくる一番の不安材料だったのでしょうか。

 そんな若者の最大の関心事をこのような軽~いノリでサラッと唄われると
どこかヤケクソのようにも聴こえます。平和な国に生まれたワタシたちには共感できる部分が
少ないだけに、妙に心に響くのです。もちろん戦争以外にもワタシたちの生命を脅かすような
事象が当時以上に存在するわけですから。