2004年の音源をベースに、2002年のアルバム「OCTOBER ROAD」に収録されていた
「Have Yourself A Merry Little Christmas」と2006年の新録音「River」を加えたもので、
デイヴ・グルーシンがプロデュースしています。
ジョン・ピザレリが数曲ギターで参加していますが、彼も熱烈なJ.T.ファンで、
ステージでもJ.T.の曲やモノマネをしているくらいですから、相性が悪いはずはありませんね。
(ただ今回はソロも少なく、ちょっと影薄ですが...)
「Have Yourself...」、「OCTOBER ROAD」に収録されていたヴァージョンには、
エンディングにサックスが登場するのですが、本作ではなぜかサックスはカットされてます。
全編ジャジーなムードで、なかなか楽しめるアルバムでした。まさかJTがこのような
X’masアルバムを出してくれるなんて夢にも思ってなかったし...。
その後、「COVERS」というカヴァー・アルバムをリリースした時は、もう驚きませんでしたが。(笑)
それにしても「Jingle Bells」、あの楽しげなクリスマス・クラシックを、マイナー調の
メロにしてしまい、R&B風のアレンジで唄っちゃう凄さ!
そしてボサノヴァ・リズムでナタリー・コールとデュエットした「Baby, It's Cold Outside」、
ジョニ・ミッチェルをカヴァーした「River」など、華やかなクリスマスです。
ラストを飾るのは「Auld Lang Syne」、「蛍の光」です。このスコットランド民謡に、
ジェイムズの妹ケイトのダンナのチャーリー・ウィサムが詩に手を加えたもので、
アルバムのラストを飾るにふさわしい曲です。
そういえば、2002年のアルバム「OCTOBER ROAD」も、オープニングは
9月の「September Grass」、タイトル曲は10月の「October Road」、
そしてラストを飾るのが12月のクリスマス「Have Yourself A Merry Little Christmas」
でした。でもラストのあと、ボートラが2曲続いてしまいましたが...。
ですから「OCTOBER ROAD」を聴く時は、ボートラを先に聴き、最後は「Have Yourself...」で
締めくくる、という聴き方をしてます。(笑)