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JACKIE PARIS 「LUCKY TO BE ME」     1988

『ジャッキー、貴方を待っていた!
ハスキーな歌声、ルージーな雰囲気、時折みせる粋な表情。

1953年ダウンビート誌批評家人気投票で1位に選ばれるという輝かしい経歴を持ちながら、
ジャズ界の第一線に踊り出ることのなかったジャッキー・パリスのニュー・レコーディング。
見事な歌唱、完璧な選曲。
全ジャズ・ファンが待ちに待った、"幻のシンガー"、ジャッキー・パリスの登場です。』

 邦題は「あなたと夜と音楽と」でした。ジャッキー・パリスは1926年生まれですから、
世代的にはトニー・ベネットあたりと同世代?
このアルバムは日本側の制作で、実際、1989年に国内でリリースされるまで、
ワタシはジャッキーの存在すら知りませんでした。
本作では1930年代から50年代のスタンダードが唄われており、邦題の「あなたと夜と音楽と」
はアップテンポで唄われており、原題の「Lucky To Be Me」は恋人を得た喜びを
かみしめるように唄う、味わい深い曲です。

 とりたてて、特徴のある唄い方をしてるわけでもなく、また特別上手いわけでもないのですが、
ブルージーな「When The Sun Comes Out」や、ゴルスンの「I Remember Clifford」での
ジム・マクニーリーのピアノとのコンビネーション、そして、そのブラウニー作の「Daahoud」
で展開されるスキャットなど、実に味わい深い内容で、こんなジャッキーを再発掘した
児山紀芳氏に拍手!です。